二番目でいいなんて、本当は嘘。
彼が「君もいいかな?」とおなかを撫でると、赤ちゃんがポコンと動いた。

「いいって言ってるみたいですね」

嬉しそうに目を細める姿が愛しくて、私は薫さんの首に抱きついた。


「僕がふたりを幸せにします。いや、これから3人、4人になるかもしれませんが」

「シズクも混ぜてあげてください」

「そうですね。たくさん家族を作りましょう」


薫さんが、私の頬に触れた。


「結婚しましょう」

「はい」


そして私たちは、引き寄せ合うように唇を重ねた。
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