二番目でいいなんて、本当は嘘。
もう一紗のことは終わったことだ。
そう思っていたはずなのに、私はメールを受けた日の夜は、どうしても飲まずにはいられなかった。

新しい家族を迎えた一紗。
唯一の身内だった祖父を失い、ひとりぼっちの私。

みじめで淋しくて、いっそのこと死んでしまいたかった。


でも、そんな私を
――桐生社長が救ってくれた。
< 45 / 250 >

この作品をシェア

pagetop