二番目でいいなんて、本当は嘘。
4匹の仔猫を入れたケージを持ち、ぶらぶらと家まで歩く。
盛夏の頃と比べ、日差しがずいぶんやわらかくなった。


私はふと思いついて、途中の公園に立ち寄った。

ベンチに座り、隣に猫のケージを置く。
シズクを病院に連れていくときに使うバスケット型のケージは、仔猫が4匹入ってもまだ余裕があった。

みいみいと鳴きながら、白い仔猫が格子から鼻を覗かせる。
ピンクの小さい鼻をツンとつつくと、目を丸くして髭をのばす。

――かわいい。
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