きみと、もう一度。
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『俺、ゆなの無邪気なところが好きなんだ。
可愛くて、守ってあげたくなる』
『何突然。翔太郎って、いつもいつも、何もかもが突然だよね』
『そうか?俺は言いたいときに言ってるだけだよ』
"そう、言うのも突然。
いなくなっちゃうのも突然だった。"
『大好きだ、ゆな』
翔太郎…翔太郎…
「…っ!」
目が覚めた。
私は夢を見ていたんだ。
…嫌だ、涙出てるじゃん。
気づくと枕に掛けていたタオルが涙でぐっしょりと濡れていた。
久々に見た夢に、まさか翔太郎が出てくるなんて。
これは何かの伝え?
自分の気持ちに気付いてしまった私を、翔太郎が止めに来たの…?
ふいに左手の薬指に目線を落とす。
翔太郎が何かを訴えかけているような、そんな気がした。
あの人…リョウさんと出会い、リョウさんのことを考えることが多くなったのに、翔太郎が夢に出てくるのは何故だろう。
どことなく似ている二人。
翔太郎に似ているリョウさんに恋をするのは、ダメなことなのだろうか。
翔太郎の代わりとは心底思っていない。
私が好きになるのが、たまたまそういう人なだけだ。
これは"さよなら"なんかじゃない。
翔太郎と一緒に、前に一歩踏み出したんだ。