花言葉
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「君は下りないの?」

ただ1人バスに乗っている神崎にアランが声をかける。

「ああ」


アランに一声だけ返した神崎はバスの外に視線を向けている。
アランもその視線の先を追う。

神崎の視線の先には---

「なんでいつも雪花のこと見てるの」

「…」

「雪花と君に何があったかは知ってる。仲のいい幼馴染という関係を壊したのは君なのに。なんで君が悲しそうな顔するのさ!」

「…後悔、してるからだろうな」

「後悔…?」


「あいつが俺と話したくないと思ってるのは分かるんだ。でも、もう二度と前の関係に戻れないと分かっていても話を聞いて欲しい。…それは俺のエゴなんだろうな」

神崎が雪花を見ている時の瞳は切なく揺らめいていて。

だからこそ--

(本当にこの男が雪花を嫌ってあんなことを言ったのか?もちろん、どんな理由であれ雪花を傷つけたのは許せないけれど)
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