花言葉
「いい部下を持ったな」

「…」


「外で話したい。来て欲しい」

「…行くから、触らないで」

「分かった」


---外はまだ少し肌寒かった。しかし卓球をして火照っていた2人の身体には心地よいものだった。


空に浮かぶ三日月を雪花が見つめていると神崎が口を開いた。

「何年ぶりくらいだ?10年くらいだったよな?」

「…」

「…別に相づちをうたなくてもいい。うたなくていいから、聞いてほしいんだ。あの時のこと」

「…」
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