花言葉
「悪い、こいつのこと少し借りていいか?」

そう言ったのは神崎だった。


「!?」

「えっと…」

「雪花先パイに害はないんですよね?」

そこにはいつもニコニコしている顔からは想像できないほど真剣な顔をする名倉がいた。

「ああ、話をするだけだ」

「っ、私は何も話すことはない!」


「雪花先パイ、先パイがいつも神崎部長を避けているのは知っています。私は2人の詳しい事情は知らないですけどこのままじゃダメだと思うんです。1度しっかり話してきてください」

「…楓」


名倉はにっこり笑って
「帰ってきたら全部洗いざらい話してもらいますからね!」

そう言って名倉は山下の手を引き部屋へと戻っていった。
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