花言葉
「同じ高校に行きたいね」

「…うん、そうだね」

明璃にはそう返事をしながら罪悪感を覚える。


夏から秋にかけて考え抜いた末、私は海外の高校に進学することを決意した

でもただ海外で暮らしたい訳じゃない
人生を新しい場所でリセットしたかった。今、私と関わる全てのものと縁を切りたかった。

そのため、両親にさえどこの国に行くのかは教えたくなかった。


冬になり、私は両親と担任を説得した
もちろん大反対されたし、どこの国に行くのかしつこく尋ねられた。それでも私は頑ななに口を割ろうとはしなかった。
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