花言葉
随分と今日は食いついてくる。しかしここまで話したのだから、今日のことも話すべきだろう。

そこで2人に改めて今日言われたことを教えた。

教えた途端、楓が口を開く。

「雪花先パイ、つまりお二人は両片想いだったんですね?まぁそれから随分経ちましたし、付き合う付き合わないは分かりませんが…もう一度神崎さんに向き合うべきです」

「向き合う…」

「プライベートで仲良くしたいならそれで構いません。でも仕事をする上で、もう少し関係改善は求めます。」

…後輩に注意されるなんて。自分がみっともない。


「努力するよ」

「話、つきましたか?じゃあそろそろ寝ましょう」

恵の声かけで私達はそれぞれ布団に入る。


「おやすみ、二人とも」

「「おやすみなさい」」


2日目の夜は動揺と戸惑いを抱えながら静かに更けていった。
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