Deal×Love After

３

「ただいま、椿」


ずっとソファーで動けずに居た私だったが、リビングで笑帰ってきた顔の海さんを見た瞬間、安堵して海さんに駆け寄って抱きついた。

あの後、怖すぎて私は残りの徒歩五分の道のりをタクシーを拾って帰った程、動けなかった。


「どうしーー「帰りに誰かに背中を押されて車に轢かれそうになったんです！この前も人につけられている感覚もして！」

私は先程起きた事と先日の事を、恐怖のせいと頭の中はぐちゃぐちゃで早口で海さんの胸の中で叫んだ。

すると肩を掴まれ、身体を離されて、


「なんでそんな重要なこと言わなかった！？」


大きな声で怒鳴られた。

目の前には怒っている海さんの顔。

涙が溢れてきた。