Deal×Love After
「椿ちゃんはどう?」

母さんが不安げな表情で訊いた。

「まだ起きない」

「そう……」

俺がそう返すと母さんは更に表情を曇らせながら椿を見つめる。

「海が椿ちゃんを待ってるよ?私も待ってる。皆待ってる」

そして母さんは優しいトーンで椿に話し掛けた。

だが椿は何も返さない。

椿の口には酸素マスク、周りは機械だらけ。

椿の意識は戻らない。


「失礼します」

そこに医師がやって来た。
母さんと父さんは医師に頭を下げた。

俺は何を言うつもりなんだと警戒していた。
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