Deal×Love After
それから数日後。


「ただいま、椿」

日課の一言を投げるが、今日もいつも通りの静寂。

その事実に今日も胸が苦しくなりながらも、俺は何とか痛みを堪えながら椿の横にある椅子に腰を下ろす。


「椿、明日からは俺達のハネムーンなんだよ?起きないと行けないよ?あれだけ楽しみにしてたくせに」

明日は俺達がハネムーンに行く日だ。


「起きてくれなかったら俺、会社で仕事するから」

拗ねてみせるが、何も返してくれない椿。

手を握っても、握り返してもくれない。

そんな椿にいつもは苦しいだけじゃなく、今日は更に身体に突然動けない程の重みまで感じて。


「椿」


俺は信じてる。

諦めていない。
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