SOG&MJK☆〈完〉

「…全部だよ」


「具体的にお願いしたいんだけど」


「具体的…?」


何が…言いたいのよ。隼。


そんなの聞いて…


どうなるって言うの?


「小さい頃から…

　眸はずっと笑顔だった。

　だから…俺は。


　　笑顔が…多分一番。」



嘘…ばっかり。



その笑顔を亡くしたのはあんたじゃない。


「ふーん。じゃあさ、」


「まだあんのかよ」


「仮に…眸がお前のものになったとして。」



え?ちょ…それって。



本気で言ってるの??



「お前の一番好きな眸の笑顔は…


　　毎日見られると思う?」



「…え?」



あたしの…笑顔?


この状況で、真咲と付き合ったとしても…



あたしは…



　―――泣いてばかりじゃないかな?