SOG&MJK☆〈完〉
眸とは親同士が仲良くて、
俺達も結構仲が良かった。
「ひーとみちゃーん」
俺は眸の家のドアに向かって
そう叫んでいた。
「あら。真咲君。いらっしゃい。
…ママたちは?」
眸の母さんが
顔を出し、そう聞いてきた。
俺は素直に
「おかあさんも、おとうさんもいないの」
と答えた。
「あら、お仕事かしらね?
さあ、入って、寒いでしょう?」
その時、俺は寒気がした。
背後に誰かが…いるかのような。
でも俺は無視して眸の家に上がった。
だってまさか…
背後の人物が
やつれた母さんと
ボロボロの父さんだなんて
思わなかったから。