SOG&MJK☆〈完〉
段々と周りに慣れてきて
少しずつ輪の中に入れた頃。
王子が引っ越すことになった。
親の都合らしい。
人気者の王子だからみんなは、
「何で!? 王子!?」
「王子行っちゃやだよお~!!」
そんな声が飛び散っていた。
あたしは、驚きを隠せないまま。
「ごめんね。みんなの王子は
明後日、引っ越します。」
先生からも信頼されてたのか、
先生もすごく寂しそうだった。
明後日と聞いた瞬間、あたしはこう言っていた。
「…先生」
「ん?眸ちゃん、どうしたの?」
「お別れ会…したいです」
それを言った後
すぐに後悔してしまった。
まだ完全に輪に入れたわけじゃない。
もしかしたら大反対されるかも…
目を瞑って必死に答えを待った。
すると…
「いいね!!お別れ会!」
「楽しそう~♪」
「眸ちゃん、ナイスアイデア!!」