SOG&MJK☆〈完〉
「ん。味によって決める。
あんまり不味いなら俺勝手に作るから。」
………おい。
何だこの男はああああ!?
何が味によって決めるだああ!?
何が勝手に作るだあああ!?
ムッカつくー!
どこまで俺様自己中なのよっ!
「ってわけで。作ってみ?
俺を審査員だと思ってな?」
ニヤッと笑って軽くあたしの頭を撫でた後、
部屋に戻って行った。
…むむむ。こうなったら!
正々堂々とやってやろうじゃないの!
カレーでどうよ!?
よーし!
あたしは、サッと袖をまくり上げて、
エプロンを身につけ、手を洗った。
「ほおー。やる気満々だな」
隼はドアからチラッと顔を出して笑った。
ふんっ。見てなさいよ!絶対美味しいの作るんだから!
あたしは隼を睨んだあと、
包丁を取り出して野菜を切り始めた。