SOG&MJK☆〈完〉
恋したMJK
―――キーンコーンカーンコーン…
「はあっ!セーフ!」
「おっそー!眸」
「ああ、おはよっ!來名」
「…さて、遅刻した理由を教えてもらおうか」
「え!?」
「因みに…昨日の夜からね?」
あの…家に監視カメラでもついてましたか?
この方は一体…
これは……白状するしかないな。
隼に惚れたら言えって言われたし…
かと言って、
『はい、惚れました』
ってのもねぇ…
「ひーとーみー?」
「…ふえ?」
「ふえじゃなくて!
話してよ♪」
「で、でもっ…心の準備が…」
「なーに。そんなに重大なこと?」
「や…違くて…」
はあー。余計なこと言いすぎた。
何となく少しだけ隼の方に視線を向けた。
相変わらず隼はモテモテで。
女子の甘ったるい声に一生懸命応対していた。
でも、時々女子たちに見せる笑顔が、
何だか可愛くて。
でも少しだけ胸が痛んだ。
これでまた気付かされる片思い。
隼は決してあたしを‘女’として見てない。
そう思えば余計に苦しくなる。
いいや、考えないようにしよう。
そう思い、あたしの視線は再び來名へと戻った。