SOG&MJK☆〈完〉

恋したMJK



―――キーンコーンカーンコーン…



「はあっ!セーフ!」


「おっそー!眸」


「ああ、おはよっ!來名」


「…さて、遅刻した理由を教えてもらおうか」


「え!?」


「因みに…昨日の夜からね?」


あの…家に監視カメラでもついてましたか?


この方は一体…


これは……白状するしかないな。



隼に惚れたら言えって言われたし…

かと言って、


『はい、惚れました』

 ってのもねぇ…



「ひーとーみー?」


「…ふえ?」


「ふえじゃなくて!
 話してよ♪」


「で、でもっ…心の準備が…」


「なーに。そんなに重大なこと?」


「や…違くて…」


はあー。余計なこと言いすぎた。


何となく少しだけ隼の方に視線を向けた。


相変わらず隼はモテモテで。


女子の甘ったるい声に一生懸命応対していた。



でも、時々女子たちに見せる笑顔が、

何だか可愛くて。


でも少しだけ胸が痛んだ。


 これでまた気付かされる片思い。

隼は決してあたしを‘女’として見てない。


そう思えば余計に苦しくなる。

いいや、考えないようにしよう。

そう思い、あたしの視線は再び來名へと戻った。
< 48 / 236 >

この作品をシェア

pagetop