SOG&MJK☆〈完〉


「…何が分かる?」


真咲が突然振り絞ったように言った。


「…眸の何が分かんだよ!!!」


「…きゃっ!!」


怒りに溢れた真咲は、


 隼の胸ぐらを掴んだ。



「ちょっと!止めてよ!」


「俺は…!!
 ずっと見てきたんだ!!
 何でも知ってる!!!
 お前には分かんないことだって!」


言いたいことが…分からない。


 何を求めてるの…?


 何が…目的なの?



「軽い気持ちで眸に近づいてんじゃねーよ!
 離れろよ!!
 眸は俺と居た方が…幸せなんだよ!!」


―――ガッ!!


「もう、止めてよっ!!!」


真咲が隼を殴ろうとしたときだった。



「…何を根拠に。」


「…あ!?」


「こんなにも嫌がってんじゃん。」


自然と…胸ぐらを掴む力が緩まる。


隼は…平然としてる。


 まるで、普通に話してるかのように。



「お前さ。
 それでも眸の気持ち分かってんの?」
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