SOG&MJK☆〈完〉


「隼は…それで…?」


「眸が望むのなら、
 出て行くよ。」



誰も望まないよ。




「そんなの…卑怯じゃん。」


「…え?」


「何よ…!勝手に同棲決めといて…!!
 それで出ていくって何!?
 何のために家に来たの?
 隼はっ…隼は…っ」


「…」


「何もかもが急すぎなのよ…
 ずるい…卑怯だよ…!」


「…眸!」


「…隼の馬鹿っ!!」


あたしは背を向けた。


 もっと話していたかった。


ううん。楽しい話したかった。



そんな関係がだよ?


 無関係にもどるなんて…!



嫌だよ。


あたしの気持ちはどうなるの?


 好きになっちゃった気持ちは…



どうなるの!?


せめて…一緒に居させてよ。


ズルイ女かもしれない。


 でも、一緒に居たいのは変わらない。



馬鹿だ…卑怯なのはあたしだった。
< 99 / 236 >

この作品をシェア

pagetop