闇夜に消えて

私は、たとえ血が繋がっていなくても、本気で私を必要としてくれてる人が欲しかったんだ。


きっと、流星も同じだろう。


だから私達は受け入れ会えたんだ。



「そろそろ寝よっかな」


1人でそう呟いて、ベッドに入った。


流星とリンがいる生活。


決して楽ではないけど、楽しい生活。


うん。


これがずっと続いてくれればいいや。


流星の幸せそうな寝顔を見ながらそう思った。



朝起きると、流星はリンを抱えたままベランダでカレーパンを食べていた。


「優月、おはよ」


「ん、おはよ」


眩しい笑顔を崩さないままふっと呟いた流星。


「もう、この街でよっかな」
< 50 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop