闇夜に消えて

大人っぽい顔。


でも、笑うと無邪気で子どもみたいで。


私はどうして流星を受け入れることが出来たんだろう。


逆に、流星はどうして私を受け入れることが出来たのだろう。


今更すぎるけど気になった。


普通、見ず知らずの他人と一緒に暮らすなんて嫌でしょ。


相手がどんな人かも知らない。


なにがおこるかわからない。


そんなの、変な話なのに。


血の繋がった母親と暮らすより、ずっと気楽で楽しかった。


どうしてだろう。


もしかしたら、血の繋がりなんてどうでもいいのかもしれない。


ずっと一緒にいるから。


血が繋がってるから。


そんな理由よりも、愛情が欲しかったんだ。
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