不眠不休アウトサイド

不眠不休アウトサイド

『不眠不休アウトサイド』


棘のように刺さる雨音
うねる毛先に切れたヘアゴム
潰し損ねた退屈が
澱のように積もってる

何を守ろうとしてたんだっけ

誰かに問われて答えたけれど
唇だけが動いてた

あの子もあの娘もあのヒトも
二面三面
目が回る
鏡を磨いて自分を造る

それが当たり前なんだって思ってた
けれど当たり前なんて嫌だった

埃まみれの机の表面
風に吹かれて消えた足跡
そんなものには成りたくなくて

青い硝子の花瓶を置いて
其処に収まる花は無いかと

探し回っては外を見る
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