守りたい ただあなただけを
「ねぇカズマ。」
「はい。」
「足りない。お代わり持ってきて。
あとチキンも。」
「・・すぐ取って参ります。」
言葉は悪いが、次男坊特有の“わがまま”さはしっかりとお持ちになられている。
ただそれでヨバル国王様が何か怒るわけでもなく、
ラバル・リバルご兄弟に差別無く愛情を注いでいた。
ラバル様も優しい性格をお持ちの故、
ご兄弟に特に確執もなく、リバル様はある意味不自由ない暮らしをしていた。
・・・・・・・今振り返ると・・・・。
この環境がリバル様の人格を形成していったのかもしれない。