守りたい ただあなただけを
――――――
・・・・・・・右・・・足・・・。
・・左・・・・足・・・・。
周りが暗闇に包まれる中、
上空から真横から、吹雪が顔に突き刺さる。
足首よりも高く、
ふくらはぎにも届こうかと積もる雪。
気力を振り絞り、一歩一歩両足を動かす。
「・・・・・。」
「・・・・・・・。」
陽が暮れてしまってからはお互いを見失わないよう、前を進んでいたイズミとは隣り合って歩く。
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