蒼い月と紅の灯火

蒼兎の家を出てから1日しか経っていないのに、とても久しぶりに思えた。




「あー、いいわぁ、くつろげるわぁ!」




床に大の字になってくつろぐ朔夜。




「ぐぇあっ!」




それを堂々と踏みつけていく蒼兎。




「よし、朱里。こっちおいで」




「う、うん」




ヨロヨロしながら朔夜も座る。
昔を思い出してから三人になるのは初めてだ。




よく見ると、二人ともあの頃の面影があった。




本当に気付かなかったのが不思議なくらいだ。




「前髪切れよー蒼兎ー」




「うるさいな」




「私も切った方がいいと思う、な」




「……考えとく」




「うわ、差別だよ! 最低!」




「兄さんは黙ってて」




「ふふっ」




やっぱり楽しくてこの二人は大好きだ。

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