蒼い月と紅の灯火
「そう、だね」
「でしょ!」
「うーわ、見せつけられてる」
朔夜はうるさいけど。
私、少しは蒼兎の支えになれたかな。
だったら嬉しいな。
「兄さん、邪魔なんだけど」
「え、なに、嘘、そういうこと?」
「うん、どいて」
「えー、まぁいいや少しだけ席を外しまーす!」
「え、あ、はい」
ぶつぶつ文句を言いながらどこかにいく朔夜。
途端に蒼兎がそわそわし始める。
「蒼兎?」
「ちょ、ちょっと待ってね」
「わかった」
何を待てばいいのだろうか。
様子を見ていると、何やら立ち上がって部屋に行ってしまった。だが、すぐ戻ってきた。
「この花、覚えてる?」
一輪の花が机に置かれた。
「この花……うん、覚えてるよ」
スターチス。
これが、この花の名前。
「蒼兎が、私に初めてくれた花」
「うん、そうだよ。これの花言葉、わかる?」
「え? わからない」
優しく蒼兎が微笑んだ。
私の大好きな顔。