蒼い月と紅の灯火
「それはね、変わらぬ心、途絶えぬ記憶」
「え……?」
「朱里、好きだよ」
トクン。
今、なんていったの……。
私のことを、好きって。
そう、言ったの?
「ほん、と?」
「うん、恋愛感情として」
「あ、おと……」
「朱里は?」
(私? 私はどうなの?)
蒼兎とずっと一緒に暮らしたかった。
でも、それは好きだから?
だから、離れたくなかったの?
私は、どうして、どうして……。
「朱里?」
「あの……」
「うん、返事は今じゃなくていいよ」
「え……?」
「直ぐになんて返せないだろ?」
「うん、間違えたくない、後悔したくない」
「そう、わかった。じゃあ待つよ」
「ありがとう」
蒼兎は優しく笑って待つといってくれた。
でも、絶対辛いに決まってる。
だからこそ、間違えた答えを言いたくない。
傷付けたとしても本当の答えを返したい。
だから、もう少しだけ待ってて。