蒼い月と紅の灯火
「まぁ、いいや。何か気になることある?」
「大丈夫です、私が気付くものですから」
「そっか……」
やっぱり君は強いね、あの二人の娘なだけある。
でも、やっぱり妬けるな。
「少し、強引かもね」
「え……?」
何も知らない朱里は俺を見上げる。
それが可愛くて、腹立たしい。
「きゃっ!?」
君の腕を掴み引き寄せる。
バランスを崩して俺の胸に倒れこむ。
「少し、このままでいて」
「わ、私は!」
「うん、それでもだめ」
「……」
ごめんね、俺の方が弱いんだ。
もう少し、大人にならないとなのに……。
なのに、俺は……。
君の優しさに甘えてる。