別世界の私になっちゃった!?~ライバルはモテモテな自分!?~

知らない男の子

「ふんふんなるほど、つまりアレか?昨日おそらく俺と帰り道で分かれた後に自転車に跳ねられて頭をぶつけたのにそのまま帰って寝て目が覚めたら記憶喪失してたと」

「……たぶん」

目の前でへたり込んだ私に驚いた後に

家の中まで入ってきて「事情を話せ」と肩を揺らした男の子には嘘をつくことにした

「事故以外の記憶はなしか……とりあえず自分の名前とかは生徒手帳かどっかに書いてあったろ」

「うん……生徒手帳みたからわかるよ」

「じゃあ名前とクラスはOKだな、あとは…席は俺が教えるしダメな時は俺に言ってくれ」

「わかった……」

「にしても馬鹿だろ、真っ直ぐ家に帰るとか」

「一応病院行ったら学校行くから」

「おばさんがいるとこ行けば保護者印も貰えるから一石二鳥だな」

『一人っ子の私』の母親は看護師で病院に勤めてる

ついでにお父さんは華道家?みたいだ

「ついていこうか?心配だし」

「ありがとう、甘えちゃおかな」

男の子に準備を任せて私は制服に着替えた
< 6 / 12 >

この作品をシェア

pagetop