私、いじめたアイツをオトしてみせます。〜イジワル男子攻略法〜
振り返るとそこにいたのは……。
「あっ…」
「んぁ?アンタ昨日の……」
昨日、あの真っ暗で何も見えなかった旧社会科資料室から突然現れた長身の男子だった。
「こんなとこで何してんだ?身体測定に南棟は使用されてないはずだろ?ってそうか。保健室に行くところを迷ってたんだな?」
「そ、そうです。もしかしてあなたも……」
「馬鹿言うな。南棟の2階と3階は男子の着替え用に解放されてんだよ。皆とっくに測定に行ってるからいねぇけどな。俺はうっかり部屋に結果を記入する紙を置いてきちまったから取りに行ってたんだ」
そう説明する彼の手には、確かにその用紙が持たされている。
「んま……西棟ならついでだし、保健室の入り口までなら案内してやってもいいけどよ」
「ほ、本当ですか!?」
「ん、あぁ…。そんなに喜ぶことか?ほら、ついてこいよ」
彼は若干面倒そうな面持ちながらも、私の前に立って保健室までの道のりを案内してくれた。