順番
準備



初めて彼女を見た時、正直驚いた

彼女を見た瞬間、俺だけでなくそこにいた部署の奴らはみんな感嘆の声を上げた


それまでにして、彼女の容姿は整いすぎていた



小さな顔に並ぶパーツはどれも魅力的で
細く白い肌も男なら一度は触れてみたいとさえ思うのではないだろうか

そしてなにより、その妖艶な雰囲気は男も女でさえも虜にしそうな程に中性的であった



「西野昴です」



昴(すばる)、その名が更に彼女の魅力を上げた


中性的な容姿が男でも女でも恋愛対象になるのではないかとさえ思わせる

自己紹介したそのあとの恥ずかしそうな笑顔がそこにギャップを加えた


何人の男が彼女の魅力にはまっただろうか
何人の女が彼女の性別を恨んだだろうか



俺もしっかりとそのうちの一人になってしまった



20歳と言う年齢に短大卒の新卒採用だと思った
思ったとおり、社会慣れしていない彼女


理解できないことも多かったが本来の積極的な性格もあってか、わからないことはどんどん聞いてどんどん吸収していった
仕事ぶりも評価されていった


そんな彼女に俺は益々はまってしまい
定期的な女遊びもぱったり無くなってしまった


不思議な事に彼女の姿を追うだけで性欲まで満たされていたのだ



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