ちゃんと、食事しる! ☆ Kingの生きる道☆

寝ない様にゲームをしながら、そろそろ母を迎えに行く時間。


母は玄関先で待っていた。


今朝は4度と冷え込んだ事もあり、夕方になると一段と寒さを増した。


今日はいつもは暑い病院内が暖かく感じた。病室に入ると父は窓際にベッドが移っていた。



『今日の検査も長かった。』



結局、お昼も食べられなかったみたいだ。


病衣はもう、着ていると言うよりは、着られている感じだ。


襟が乱れているのを見付けた母が『みっともない』と言う。


最初は黙って直す父。


今日の検査について聞いているうちに、また病衣は父の動きで着崩れる。



『ほら、またぁ…何でそうなるのよ?ちゃんと着なさいよ。』



悪気が無い分、厄介な母。


三度目には、父はとうとう


『じゃあ、お前が着崩れしないように、ビッチリ着させてみろ!』


怒鳴ってしまった。



おとーちゃん、晩御飯まで、まだ1時間もあるよ?



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