ただ君を愛してる
龍生の部屋はモノクロ系が多く、キレイだった。



あたしはソファに乗った。


「大丈夫、襲ったりしねーから」



と、笑ってくれた。




「足…。大丈夫なの?」


龍生は一度下を向いた。


「…もう野球ができないって…。

  足がもう動かねえって…。もうボール投げられねえて…。」



野球部の龍生には一番の落ち込みようだった




龍生の声が震えてた


涙も溜まっていた


龍生はあたしにもたれかかった


「悔しいなぁ…。俺いいとこなしじゃん…。」


あたしも涙がでてきた。


「花歩に、結局惚れさせられなかったしな。

  あーあ…。俺もう何もないじゃん…。」


あたしは龍生の背中に手をまわした。


龍生は涙を流していた。



「あたしがいるよ…。あたし龍生のこと好きだから…。」


とあたしは龍生にキスした。



「…ありがとう」


っと髪を撫でてくれた。
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