シンデレラは騙されない
初めまして、恋心


偶然の再会なんて、ドラマの話だけかと思っていた。

あの高校卒業の時のプロムの夜、初めて見る女性に心を奪われた。
水色のドレス、白い肌、そして、日本女性特有の物腰の柔らかさ…

そして、何よりも美し過ぎる顔。
いや、きっと、俺のタイプにドストライクだったのだろう。

後にも先にも、あれが一回きり。
生まれて初めてとか、最初で最後とか、大げさに言えば一生に一度とか、俺が一目ぼれの洗礼を受けたあの夜は、偶然の前に必然だったのかもしれない。

再会した今、寝ても覚めてもそんな事ばかり考える…




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