私は強くない
合コンって、何。
付き合ってる人が行くもの?
美波が怒る。
「あり得ない。行くなんて信じられない」
「そうだろう?俺もなんで拓真が行くって言ったか分からなかったんだ。だから俺も行ったんだ」
え?なんで?
「どうして、そこで陽一が行くって事になるのよ!」
美波が怒ってる。
そりゃ、そうよね。行かないと言ってて、行きましたって聞かされると。
「ちょ、ちょっと待てよ。拓真が何考えてるか、分からなかったから、どうするのか確認の意味で参加したんだよ」
「信じられない」
美波が疑いの目で金谷君を見る。
私のせいで、2人の事までおかしくなるんだったらこんな話聞かない方がいいのかも。
「とりあえず、聞けよ。どうしても俺は納得がいかなかったから、拓真に聞いたんだ、慶都さんがいるだろ?って」
少しむくれた美波と一緒に話を聞いていた。
「そしたら、あいつ。刺激がないって。慶都さんが落ち着き過ぎてるから、退屈だって言ったんだよ」
「な、……」
「なによ!それ!」
私が言う前に美波が発狂した。
「最初は年上が落ち着いてていいけど、今になったら、若い子がいいって………」
金谷君の話が遠くで聞こえるように、耳がおかしくなってきた。
美波が、話を聞きながらずっと怒ってるのだけが分かる状態で。
何、それ。
年上が落ち着いてるからいいって、言っときながら、刺激がないって、何それ。
「ねぇ、金谷君。その合コンのメンバーって、年齢層って?」
「え?あ、確か22〜25ぐらいじゃなかったかな。俺、結局呆れて行くの辞めたんで」
「え?そうなの?」
「話ついてけねーって思ったからな、結局最後は断ったんだ」
「そ、そうなんだ」
美波も、私に気を使いながらも、少しホッとしているようだった。
「慶都さんに、申し訳ないな、って思ってたんですけど、ついてけなくって。行った後に確認したら、いい子がいたんだ、ってご機嫌だったんですよ。俺もあんまりひどいから、ケンカになったんですけどね。アイツ、開き直って」
付き合ってる私がいるのに、いい子がいたって、本心だったんだろうか。
遊びだったんだよね、浮気の一つだよね、ううん、浮気でもよくない。
自分でも何を考えてるのか、分からなくなっていた。
「なんなの?慶都さんと付き合ってるのに?いい子って何よ!」
ほとんど、私の代弁を美波がしてくれている。
「慶都さんと別れてから、ケジメつけてからその子と付き合えって言ったんだよ。そうしたら、慶都とは別れないし、その子の事は今回だけだから、もういいんだって言われて、終わったことだと思ってたんだ」
終わった事?
「終わった事って、何?」
思った事が口から出てしまってた。
続けて金谷君が話してくれた。
「こんな子もいるんだな、って思っただけだから、俺は慶都だけだ、って言ったんですよ、その時に」
「何それ、それなのになんでこうなるの?」
美波も私も分からなくなってきていた。すると、金谷君が
「俺もそれからは、そんな事があった事も忘れてたんだ、慶都と○○行った、とか話してたから。いつも拓真に戻ったな、って。そしたら、この間いきなり結婚するだろ?あぁ、慶都さんとやっと結婚かぁ、ってなって。慶都さん喜んでただろ?って聞いたら、慶都さんじゃない、って言うから。俺もびっくりして……」
私も美波も言葉を失っていた。
付き合ってる人が行くもの?
美波が怒る。
「あり得ない。行くなんて信じられない」
「そうだろう?俺もなんで拓真が行くって言ったか分からなかったんだ。だから俺も行ったんだ」
え?なんで?
「どうして、そこで陽一が行くって事になるのよ!」
美波が怒ってる。
そりゃ、そうよね。行かないと言ってて、行きましたって聞かされると。
「ちょ、ちょっと待てよ。拓真が何考えてるか、分からなかったから、どうするのか確認の意味で参加したんだよ」
「信じられない」
美波が疑いの目で金谷君を見る。
私のせいで、2人の事までおかしくなるんだったらこんな話聞かない方がいいのかも。
「とりあえず、聞けよ。どうしても俺は納得がいかなかったから、拓真に聞いたんだ、慶都さんがいるだろ?って」
少しむくれた美波と一緒に話を聞いていた。
「そしたら、あいつ。刺激がないって。慶都さんが落ち着き過ぎてるから、退屈だって言ったんだよ」
「な、……」
「なによ!それ!」
私が言う前に美波が発狂した。
「最初は年上が落ち着いてていいけど、今になったら、若い子がいいって………」
金谷君の話が遠くで聞こえるように、耳がおかしくなってきた。
美波が、話を聞きながらずっと怒ってるのだけが分かる状態で。
何、それ。
年上が落ち着いてるからいいって、言っときながら、刺激がないって、何それ。
「ねぇ、金谷君。その合コンのメンバーって、年齢層って?」
「え?あ、確か22〜25ぐらいじゃなかったかな。俺、結局呆れて行くの辞めたんで」
「え?そうなの?」
「話ついてけねーって思ったからな、結局最後は断ったんだ」
「そ、そうなんだ」
美波も、私に気を使いながらも、少しホッとしているようだった。
「慶都さんに、申し訳ないな、って思ってたんですけど、ついてけなくって。行った後に確認したら、いい子がいたんだ、ってご機嫌だったんですよ。俺もあんまりひどいから、ケンカになったんですけどね。アイツ、開き直って」
付き合ってる私がいるのに、いい子がいたって、本心だったんだろうか。
遊びだったんだよね、浮気の一つだよね、ううん、浮気でもよくない。
自分でも何を考えてるのか、分からなくなっていた。
「なんなの?慶都さんと付き合ってるのに?いい子って何よ!」
ほとんど、私の代弁を美波がしてくれている。
「慶都さんと別れてから、ケジメつけてからその子と付き合えって言ったんだよ。そうしたら、慶都とは別れないし、その子の事は今回だけだから、もういいんだって言われて、終わったことだと思ってたんだ」
終わった事?
「終わった事って、何?」
思った事が口から出てしまってた。
続けて金谷君が話してくれた。
「こんな子もいるんだな、って思っただけだから、俺は慶都だけだ、って言ったんですよ、その時に」
「何それ、それなのになんでこうなるの?」
美波も私も分からなくなってきていた。すると、金谷君が
「俺もそれからは、そんな事があった事も忘れてたんだ、慶都と○○行った、とか話してたから。いつも拓真に戻ったな、って。そしたら、この間いきなり結婚するだろ?あぁ、慶都さんとやっと結婚かぁ、ってなって。慶都さん喜んでただろ?って聞いたら、慶都さんじゃない、って言うから。俺もびっくりして……」
私も美波も言葉を失っていた。