私は強くない
戦い
金谷君と美波に、ちゃんと報告がしたくて、圭輔さんとの事を話した。

「…やっとですね!」

「ありがとう」

美波や金谷君が、いてくれてよかった。

本当にありがとう。

「けど、長かったですよね?名取課長」

「何がだ?金谷」

「慶都さんへの、片思いですよ」

え?

「あ、おま、何がだよ!」

「な、なに?陽一?長いって?」

しれっと、片思いが長かった、と言った金谷君に、全力で否定していると圭輔さん。それを何?としつこいぐらいに聞き出そうとしている美波。
そして、初耳で驚いている私。

「長いって…」

「あ、いや、その…だな」

「名取課長、隠しても仕方ないっすよ。ここは認めておきましょうよ」

金谷君から、認めましょうと言われた圭輔さんは、私が拓真と付き合う前から好きだったと白状した。

美波は、名取課長の一途!かっこいい!と大絶賛。
圭輔さんは顔赤いし、私も赤くなるしで、その後は、まぁ、大変だった。



迷いがなくなった。
心配も…

後はプレゼンに勝つだけ。


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