好きって言わなきゃヤダ。【完】
どんどんアタシの笑顔が強張っていくのが分かる。




「あっ。そろそろ授業始まるから、教室戻るね♪」


「あっ、はい。」




一体アタシに何の用だったんだか…。




「そうだ!明日の放課後ってヒマ?」


「明日…ですか?多分、予定はないと思うんですけど…。」




まだアタシに何か用…?


手、離してくれたのはいいんだけど、さっきから妙に距離が近いような…。




先輩のキツイ香水の匂いに思わず顔をしかめてしまいそうになる。




「じゃあさ。明日、放課後デートしようよっ♪」




「えっ!デ、デート!?」




驚きのあまり大きな声を出してしまう。




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