好きって言わなきゃヤダ。【完】
「相変わらずの自信っぷりだね。」


「もちろんっ。自信のないアタシなんて、アタシじゃないからね~。」




すると五十鈴はフッと気が抜けるように優しく笑う。




「え?どうしたの五十鈴?」




「んー…いや。乙羽が元気そうでよかったと思ってね。」




えっ…。

ナニナニ!?急にどうしたの?




そんな死亡フラグみたいな台詞やめてよっ!


縁起でもないんだから…。




「まっ。乙羽なら人気のないようなとこへ行かない限り、目立つし大丈夫か。あの先輩だって、流石に人前じゃ変なことはしないだろうし。」




五十鈴は電柱から背を離し、安心したような顔を見せる。




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