好きって言わなきゃヤダ。【完】
「あれ、理仁君っ。」
気持ちが落ち着き勉強していたテーブルへ戻ると
そこに瑠衣君の姿はなかった。
「あっ、乙羽ちゃん。ごめんね。参考書取りに行ったら、女の子達に捕まっちゃって…。」
「そうだったんだ。理仁君も大変だったんだね。」
そういえば、ずっと理仁君いなかったね…。
…理仁君も、ご愁傷様です…。
席へと座り、瑠衣君のカバンが無いことに気がつく。
「あれ…。瑠衣君は?」
「瑠衣ならさっき帰っちゃったんだよね。一応引き止めたんだけど…。」
「ふーん…そっか。」
…さっきのこと、問い詰めようと思ったのに。
何か考える素振りを見せるアタシに
理仁君は疑問の眼差しを向ける。
「…瑠衣と、なにかあった?」