好きって言わなきゃヤダ。【完】
女の子達はアタシを鋭い視線で睨み付ける。




「えっとー…王子の居場所って知らない?」




それでもめげずに話しかけてみる。




「は?王子?そんなの知っててもお前に言うわけないじゃん。」


「そうよ!朝比奈君に近づかないでよねっ。」




あっ!そうだ!朝比奈瑠衣君だ!




「朝比奈君に近づいたらマジで許さないから。」


「あーあ。気分最悪。もう行こ。」




女の子達は言いたい放題言い終わると、


機嫌を悪くした様子でこの場を去って行った。




ちょっ!


なんでアタシこんなに散々言われないといけないのっ!?




別にアタシ何にもあなた達にしてないじゃんっ。


…あーあ、ほんと理不尽な嫌われっぷりだな~…。




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