好きって言わなきゃヤダ。【完】
瑠衣君に嫌われてるのなんて


最初から分かってたことじゃん。




そりゃ、好きな人に嫌われたくない気持ちはある。




でも、だからといって、


いつまでもビクビクしていたくない。




近づいて嫌われるなら


アタシのこと好きになるまで近づけばいいだけじゃん。




あーあっ、今まで悩んでたことがバカみたい。




今更になって笑えてきちゃうな。




「その顔は、解決したみたいだね。」


「うん!五十鈴のおかげだよ!流石アタシの幼馴染!」




そして勢いと興奮のあまり抱き着こうと腕を広げると、


華麗な身のこなしでいつも通り交わされる。




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