好きって言わなきゃヤダ。【完】
すると瑠衣君はピタリと足を止め、振り返る。
「あっ、そうだ。今日の放課後、乙羽の観たがってた映画観に行くから、放課後空けといて。HR終わったら、迎えに行くから。」
「へっ…?あ、うん…!」
そして瑠衣君は口元に小さく笑みを作ると、
スタスタと教室を出て行った。
これってもしや、放課後デートのお誘い…!?
どうしようっ、嬉しすぎて、ニヤケちゃうっ。
「ふふっ。愛されてるね、乙羽ちゃん?」
隣でニッコリ笑う理仁君の声で、ようやく気付く。
…って、そうじゃなくって!
また上手くはぐらかされた気がする…!
「ちょっと瑠衣君…!それはそれで物凄く嬉しいんだけど…!」
アタシは教室を抜け、瑠衣君の後ろ姿に叫ぶ。
「好きって言わなきゃヤダ!」
□■END■□
「あっ、そうだ。今日の放課後、乙羽の観たがってた映画観に行くから、放課後空けといて。HR終わったら、迎えに行くから。」
「へっ…?あ、うん…!」
そして瑠衣君は口元に小さく笑みを作ると、
スタスタと教室を出て行った。
これってもしや、放課後デートのお誘い…!?
どうしようっ、嬉しすぎて、ニヤケちゃうっ。
「ふふっ。愛されてるね、乙羽ちゃん?」
隣でニッコリ笑う理仁君の声で、ようやく気付く。
…って、そうじゃなくって!
また上手くはぐらかされた気がする…!
「ちょっと瑠衣君…!それはそれで物凄く嬉しいんだけど…!」
アタシは教室を抜け、瑠衣君の後ろ姿に叫ぶ。
「好きって言わなきゃヤダ!」
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