夏の日が過ぎた頃
【エピローグ】
【エピローグ】
「あった。これこれ。」

二年前に目の手術をして、そろそろ就職活動と言う時に、一人暮らしをすることとなった。一週間後に引っ越しを控えているので、荷造りをしろと、母に注意を受けた。

高校卒業以来開けてなかった段ボールから色々なものを引きずりだす。自分の高校の制服(多分)まで無造作に入っていて、自分の整理力のなさに驚く。

CDをコンボに入れ再生を押す。

そこには楽しそうに、悲しそうに歌う彼女の声が記録されていた。

それは、まぎれもない、僕の青春だった。

遠い日々に今日を重ねた僕は、なぜだか目頭が熱くなって、泣いてしまった。
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop