重なるてのひら ~ふれあう思い~
グズグズ悩んでもしょうがない!!

エイッ!

チュッ…………………。

逃げるのが……………遅れた。

ギュッと抱きしめられて…………

先生…………目を開けないでよぅ~

ブサイクな顔の上にキスを自分からして……………

先生の顔が目の前って………どんな罰ゲーム??

「メリークリスマス…………尋。」

こんな時に囁く先生は…………絶対悪魔だ!

「あっ!先生。………えっと。私もプレゼントがあるの。
だから…………………。」

「尋のプレゼントも楽しみだけど………
今はもう少し、こうしていよう。
先生の俺から近づけないし、照れ屋の尋が甘えてくれるなんて
滅多にないでしょう?
それとも、しょっちゅう甘えてくれる?
それなら放してあげるよ。」

「でも………先生が昨日電話で…………。」

「さすがに、泊まるのはねっ。
寝相の悪い誰かさんの、乱れた布団を掛けなおす俺って……
地獄だよ。
昼間なら、教師の仮面も被れるから………問題ないよ!」って……

ちょっと待って!!

今、とっても聞き捨てならないことを言われたような…………

寝相が悪い??

寝乱れた姿!!

キャー!!

問題ないって……そこが問題だよ!

絶対に先生と寝ない。

泊まってなんて言わない!!

恥ずかしいよう~

「だから、もう少しこのままね。」って言うと

膝に抱っこされちゃった。

……………先生って………抱っこ好きだなぁ。

「ホッペなら、OKだと思わない?
今日は、聖なる夜…………ってことで。」

そう言うと

チュッ、チュッ、チュッ……………

ちょっと待って!先生………やり過ぎだよ~

「尋からしてくれるなんて………理性なんて飛んじゃうよ!
からかわれて………鵜呑みにした尋が悪いからね!」って……

唇以外を………キスの嵐。

からかわれたの??

ヒドイよぅ~!
< 22 / 55 >

この作品をシェア

pagetop