恋と雨、



ガチャリとしまる扉、鍵もしっかりかけて


真っ白の頭で、椅子に座って
いつもは飲まないようなコーヒーなんか煎れちゃって。

口に入れたコーヒーが
あんまり苦いから、
あとから
あとから、
止まらない涙が出てきた。


上手くやれていただろうか、先生の背中を上手く押せただろうか。
足引っ張ってないだろうか。


先生、ちゃんと好きでしたよ。



翌朝、腫れた目で学校に行き、先生だということを隠して友人に話すと
「その男見つけたらやっつけてやる。」
なんて目を尖らせた。

ごめんね、先生。この学校の姫の中の先生の株下げちゃった

全部なかったことみたいに振舞って、全部なかったことにできそうな青空、晴天。

全部なかったことには、ならないから、
まだ先生とサエコ先生を見たらきっとちくっとしちゃうけど、私はもう先生に声を掛けられなくても一人で起き上がれるから、大丈夫。

帰り際、突然やってきた通り雨に「傘持ってきてないや」、入れてくれる人はもう誰かのもの。

落ち込む私に

「入りますか。」


新しい恋の足音がした。







< 10 / 10 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

恋を乞う。

総文字数/5,738

恋愛(純愛)5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
物語の中に出てくる一人一人が人間らしく、 恋愛小説の枠を超えたトラウマ克服小説、だけどやっぱりあまずっぱい。 懐かしい青春を、今。 _____人間がもし、一生に一度しか恋をしないというのなら 私の恋は、あの青春時代に忘れてきてしまったのかもしれない。 ―――――――――――――― 名前はまだない 過保護な完璧主人公 × 男性恐怖症のヒロイン 名前はまだない ―――――――――――――― オヤジギャグのような題名の、変愛小説 ぜひご賞味あれ !注意! 主人公は男側です 出てくる人全て口が悪いのは、ご愛嬌

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop