恋と雨、
ガチャリとしまる扉、鍵もしっかりかけて
真っ白の頭で、椅子に座って
いつもは飲まないようなコーヒーなんか煎れちゃって。
口に入れたコーヒーが
あんまり苦いから、
あとから
あとから、
止まらない涙が出てきた。
上手くやれていただろうか、先生の背中を上手く押せただろうか。
足引っ張ってないだろうか。
先生、ちゃんと好きでしたよ。
翌朝、腫れた目で学校に行き、先生だということを隠して友人に話すと
「その男見つけたらやっつけてやる。」
なんて目を尖らせた。
ごめんね、先生。この学校の姫の中の先生の株下げちゃった
全部なかったことみたいに振舞って、全部なかったことにできそうな青空、晴天。
全部なかったことには、ならないから、
まだ先生とサエコ先生を見たらきっとちくっとしちゃうけど、私はもう先生に声を掛けられなくても一人で起き上がれるから、大丈夫。
帰り際、突然やってきた通り雨に「傘持ってきてないや」、入れてくれる人はもう誰かのもの。
落ち込む私に
「入りますか。」
新しい恋の足音がした。
