恋と雨、

ふらりと倒れかける私の肩を先生が支える、一気に近づく先生の顔にぷしゅーと、私の頭は高熱を出す。

なんとか抱えられて、ベッドに運ばれている間、息ができなかった。先生がよりにもよって、お姫様抱っこなんてするから。
私はきっと先生と同じくらい重いのに、華奢に見える腕は案外逞しくて、どきどきが止まらない。


「薬は飲んだ?」

布団を掛けながら、先生の声がする。

「一応朝飲みました」

息を切らしながら、先生に答える。

「なら、寝なさい。携帯は机に避けておくよ」

こんなときばかり先生みたいな顔をしてずるい。
頭の冷却ジェルシートを交換しながら
「君は本当に人を頼らないんだから、こんなときくらいわがまま言えばいいのに」
とか文句を言ってる先生の、手が触れる度、触れられた箇所が火を噴きそうだ。


もう、これ以上熱に耐えられないから帰ってもらわなきゃ。

えっと、お引取りじゃなくて、帰れ、上から過ぎるし
もう大丈夫、
これだ

言わなきゃ、言わなきゃ


「先生、サエコ先生のこと好きですか。」


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