僅か30センチの恋
しばらく待っていると
多田さんがやって来た。
俺は挨拶するより先に
多田さんに頭を下げた。
李人「ごめん、多田さん。」
多田「え?どうしたんですか?」
李人「本当にごめんなさい!
俺のために協力してくれた
多田さんには本当に感謝してる。
でも、これが正しい言い方か
分からないけど...俺たち別れよう。」
多田さんはやんわりと微笑んだ。
多田「上手くいったんですね。
幼馴染さんと。」
李人「ううん。上手くいかなかった。」