僅か30センチの恋

でも、俺には分かる。
俺の愛もまた一方通行なのだから。

涼美「矛盾だらけで一方通行で
私の好きを超えて欲しくない。
でも、私の事は好きでいて欲しい。
だから、同じがいいのに。
私の好きと相手の好きが
同じだったらこんな気持ちに
ならないのに...いないの。
私の好きと同じだけの好きを
私は今までに見た事がない。」

李人「そっか。」

何でかな。何で今、俺は
スズを抱き締められないんだろう。

なんて、そんな答えは知ってる。
全部全部、臆病な俺のせいだ。

スズに好きな人が出来たなら...なんて
先延ばしにしてきたバツだ。
覆す方法は1つしかない。
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