僅か30センチの恋

李人「何で、いるんだよ?」

聖夜「今日は社内会議。
総務部の一大イベント。」

ヘラヘラと笑いながら
俺の隣の席の人のデスクに
座ると俺の前に缶コーヒーを置いた。

李人「サンキュー。で、何の用?」

プルトップを開け缶コーヒーを
飲んだ聖夜は、うん。と言った後
言葉を続けた。

聖夜「多田さんが心配してたよ。」

李人「あっそ。」

聖夜「スズちゃんに何か言われた?」

聖夜に貰った缶コーヒーの
プルトップを開け、俺もそれを
一口飲むと言葉を続けた。

どうしようもなく誰かに
スズの事を話したくなった。
< 98 / 230 >

この作品をシェア

pagetop