きみと1番目の恋
翼「郁人くんは、生きてるよ。」
郁人「...え?」
でも、彼は生きてるから。
まだまだ夢を叶えるチャンスは
沢山あるから。諦めて欲しくない。
翼「どうした方がいいじゃなくて
郁人くんはどうしたいの?
プロスケーターになりたいの?
モデルになりたいの?」
郁人「...俺はプロスケーターになりたい。」
翼「だったら、周りの人に
聞く必要なんてないんじゃない?
他人だから、何とでも言えるよ。
だって、私にもその編集者の人にも
郁人くんの人生は関係ないもん。
将来を思って...なんてもっともらしい事
言ったって所詮は他人の人生だから。」
私の顔をじっと見つめる彼の
表情を見て思った。